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自然を楽しむ「山の会」それがこまくさです

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山行の様子と山の自然
 
 

自然を楽しむ「山の会」それがこまくさです

山行の様子と山の自然

2011年9月2日~4日 黒部五郎岳、薬師岳

《山行報告》

山   名

黒部五郎岳、薬師岳

日  程

2011.9.29.4

参加者

 

参加人数

8名

【山行ルート】/2日:947折立登山口~12061870)三角点~1335五光岩~

1420太郎平小屋

/3日:455太郎平小屋~632北の俣岳~720赤木岳~937黒部五郎岳山頂~

1203赤木岳~1250北の俣岳~1422太郎平小屋

9/4日:435太郎平小屋~453薬師平~535薬師峠~615薬師岳山荘~708薬師岳山頂~754薬師岳山荘~833薬師峠~905薬師平~922太郎平小屋1012

947五光岩~11511870)三角点~1312折立登山口

山行報告

/2日:大型の台風12号がゆっくりした速さで接近していることもあって、毎日天気予報を見ながらギリギリまで悩んだが、山岳天気予報では、黒部五郎岳周辺は曇りの予報であり、台風も西日本にずれつつあるところから、とにかく先ずは現地に行ってみて、最終判断をしようと思いました。富山空港にから貸切マイクロバスで移動し、折立登山口に着いた時には何と夏の陽射し。覚悟していたカッパを着ることもなく、入口で記念写真を撮って登山道へ。道は広くよく整備されていて、歩き易い。順調に高度を上げて、樹林帯を抜け、少し勾配のきつい石敷きの長い道を登りきると、広々とした高原に出て、一挙に展望が開け、薬師岳がはっきりその山容を現わす。やがて尾根道は木道に変わり、遠くに太郎平小屋の赤い屋根が見えてくる。同時に、空には台風接近を告げるように雲が出て、風が強くなってきたので、先を急ぐ。高原の尾根道では遮るものがない強い向かい風の中、黙々と歩き、予定より早く2時過ぎに小屋に到着。小屋の前から黒部五郎岳も薬師岳もはっきり見えて感激。手続きを済ませ夕食まで早速談話室で宴会。台風によるキャンセルで泊り客は、我々の他数名で、殆ど貸切状態。雨にも遭わず本当にラッキーでした。

 

/3日:4時前に起床、期待も虚しく外は小雨、風もある。カッパ上下を着こみ、ヘッドライトを着けて、5時前に小屋を出る。木道を暫く歩くうちに、明るくなり、雨風も幾分弱まる。どこまで行けるか分からないが、とにかく最初のピークの北の俣岳を目指す。

木道を登り切り、小高い丘に出ると視界が開け、北の俣岳、赤木岳そして目指す黒部五郎岳の長く雄大な稜線が一望できる。そのまま進み先ずは北の俣岳の緩やかな稜線を登る。

次第に風雨が激しくなり、山頂では記念写真を取るのがやっとという状態。しかし視界は開けており、台風雲の流れも速いので天候が変わることもあるかと期待してもう少し先に進むことにする。赤木岳を過ぎる頃には雨風は収まり、時折青空も覗くようになる。目の前に黒部五郎岳が全容を現す。ここまで来ればもう迷うことなく登るしかない。砂礫の

登り道をジグザグに何度も登り返し、頂上直下の岩場を越えて、一挙に頂上に立つ。半ば諦めていたので山頂に立てて感激も一入。山頂はガスが一部かかっているものの、展望を楽しむことができた。下山の途中では天候もすっかり回復して、明日登る薬師岳や遠く立山、劒岳も見え、キレットKさんが煎れてくれた美味しいホットコーヒーを飲みながら、辿ってきた稜線を振り返える。

台風接近ということで途中1人の若者に出会っただけで殆ど我々が北アルプス裏銀座を独占して楽しむことが出来きた。長い長い稜線のピストン歩き、16km9時間半の行程を終え、予定より早く2時過ぎには小屋に戻りました。昨日に続いて誰もいない談話室を独占して小宴会。登頂出来た喜びで大いに盛り上がりました。

 

/4日:4時前に起床、今日も外は小雨。上下カッパに、ヘッドライトを着けて早めに小屋を出る。木道を暫く歩くと、先にほのかな明かりが見え、薬師平のキャンプ場に着く。

こんな時にキャンプをしている人もいるのかと思いながら、いよいよ登山道へ。沢沿いの道を登りきると、空が明るくなり、雨も止み、小休止。ここでWさんが(年齢と)体力を考え、引き返すことに。大きな石がごろごろしている急な登りをさらに登ると薬師峠という広い高原に出て、一挙に展望が開ける。その先の樹林帯を抜けて稜線までの急登に

取り掛かったあたりから俄かに雨風が強くなり、ガスもかかってくるなどコンディションは最悪に。何とか稜線まで登りきり、15分ほどで薬師岳山荘までたどり着く。ここで小休止しているうちに、天候もやや落ち着いてきたので、いよいよ山頂を目指して出発する。

再び風雨が強まる中、砂礫の登りを1歩ずつ登り、上まで行くと標識があり、山頂まで30分とある。ここで皆さんの意向を確認したところ、「当然行きます」という逞しい返事で、

7人一緒に頂上を目指すことに。そこから20分もかからず、祠と鐘のある山頂に到着。

天気が悪いので、感激に浸る間もなく記念写真を撮ってそそくさと山頂を後にする。下りではやや天気も落ち着いてきて、途中雷鳥のつがいに出遭ったり、野いちごを食べたりしてワイワイガヤガヤ言いながら下り、小屋には9時過ぎに戻る。雨でやや急ぎ足になったこともあり4時間半のピストン登山となった。

小屋で昼食に暖かいラーメンを食べて、早めに下山開始。下山中は、最初は小雨が降っていたものの、次第に弱くなり、登山道もぬかるみ等も殆どなく、順調に下りてきて折立登山口に着く頃には雨も上がる。予定より早く、1時過ぎに下山する。迎えのバスに乗り、途中亀谷温泉で汗を流し、富山市内で(回らない)回転寿司店で日本海の美味しい魚を腹一杯食べて、空港に向かいました。

今回の山行は台風接近・上陸というとても判断の難しい山行でしたが、山の神様が私達に

一瞬微笑んでくれて、登頂のチャンスを与えてくれたこの僥倖に感謝しています。

参加メンバーの皆さんお疲れ様でした。           

 
黒部五郎岳.JPG 
薬師岳.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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